少し間が空いてしまいましたが『最高の脳で働く方法』の続きです。ここから第2幕になります。
最初に結論です。
- 脳は危険なものを避け(回避反応)、うれしいものには近づきたい(接近反応)ようになっている
- 回避反応よりも接近反応のほうが強力で、長く続く
- 回避反応が起こっているときは認知リソースが使われてしまい、記憶力の低下など、さらにネガティブな影響を誘発する
- これらは仕事とか社会生活にでかなりマイナスなので対処したい
- 対処方法は、回避反応が起こっているとき、今の気持ちを「ひとことで」言葉にすること(「プレッシャー」を感じているな、とか)
- そうすると、「前頭前皮質」が使われ、「大脳辺縁系」の活動が抑えられて、認知リソースを思考に使えるようになる
こんな感じですね。
日々生きていれば、不安とか緊張とか、ここでいう回避反応が起こることが多いです。そういうときに気持ちがそこに奪われて、本来であればできることができなくなってしまうことは誰でも経験があると思います。
こういう状況が起こったときに、脳の働きを理解した上で適切な対処をして、すぐに冷静になれるとしたら良いですよね。
対処法自体はよく聞くような内容ですが、脳の機能面(大脳辺縁系とか前頭前皮質とか)から説明があったので、ものすごく腑に落ちました。
ということで、本書にシーン7のエッセンスです。
脳に関する事実のまとめ | シーン7
- 脳は、危険を最小化(回避反応) し、報酬を最大化(接近反応) する包括的な組織化原理を有する。
- 大脳辺縁系は興奮しやすい。
- 回避反応は接近反応より強力で、急速に生じ、長く続く。
- 回避反応によって認知リソースが減少し、自分の思考について考えるのが難しくなる。その結果、防衛本能が働き、特定の状況を誤って脅威とみなす。
- いったん情動が生じると、抑制しようとしても効果がなく、状況が悪化する場合もある。情動を抑えると、出来事を記憶する力が著しく低下する。
- 情動を抑えると、他人を不快にさせる。
- 情動をラベリングすると気分が悪化するという誤解が多い。 情動のラベリングには、大脳辺縁系の興奮を和らげる効果がある。
- 興奮を和らげるには、情動に関する長い対話ではなく、短い象徴的な言葉でラベリングを行う必要がある。
最高の脳で働く方法 | シーン7
- 演出家を使って、自分の情動状態を観察する。
- 大脳辺縁系の興奮を高めるおそれがあるものを意識し、興奮が起こる前にそれを減らす方法を考える。
- 早い段階で情動の存在を感知できるように、 情動が生じた時点で気づく練習をする。
- 強い情動の発生を感知したときは、情動が優位になる前に即座に別の刺激に注意を向ける。
- 発生した興奮を和らげるために、 情動状態を言葉で言い表す練習をする。
こうやってずっと読んでくると、人の脳は、結局、狩猟採集時代のままなんだな感じることが多いです。
そういう脳を持った私たちが、現代社会のルールの中で生きていかなければならないわけなので、ちゃんと脳のことを理解して、いまのルールで得をするような行動を取っていきたいですね〜。